日本刀の輝きを維持するメンテナンス

日本刀の輝きを維持するメンテナンス
自宅に先祖代々受け継がれてきた日本刀があるというご家庭や、コレクションとして新たに日本刀を手に入れたという方は多いですが、刀は立派な伝統工芸品であるため美しさを維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
刃物のお手入れ方法は何を行えばいいのかわからないという方も多いですが、必要な道具と適切なお手入れ方法さえ知っておけば、誰でも輝きを維持させることが可能です。
メンテナンスを行う際に必要となるのが目釘抜きと拭紙、打粉に油の4つであり、手順としては鞘から刀身を抜いて目釘抜きを使用して柄から刀身を抜きます。
顕になった刀身には古い油が付着しているので、劣化を防ぐためにも拭紙もしくはティッシュペーパーを利用して優しく拭い去ります。
この時に怪我をしてしまう危険があるので、刃の側ではなく背の方から包み込んで力を入れすぎないことがポイントです。
次にくすみを取り除くために打粉を打ち拭き取る作業を繰り返し、ある程度研磨されたら最後に新しい油を化粧用コットンなどで優しくなぞるように塗れば完了となります。
日本刀のメンテナンスに欠かせない道具の種類
自宅に日本刀があり、できるだけ美しい輝きをいつまでも維持させたいと考えているならば定期的に刀剣を取り出し、刀身のメンテナンスを行う必要があります。
そこでメンテナンスで必要となる道具の種類や、扱い方を把握しておけばいつでも適切に対処することができるので、美しく価値の高い日本刀を維持することが可能です。
まずメンテナンスで欠かせない道具には、目釘抜きに油、ティッシュペーパーもしくは拭い紙、打粉があります。
刀身のお手入れで基本となるのは、前回保護の役割として塗った古い油を丁寧に拭い取り、錆びないように新しい油に塗り替える作業となります。
使用する手順としては、目釘抜きを利用して目釘を抜いたら紛失しないように保管しておきます。
次に柄を外したら刀身についている古い油を拭い紙やティッシュペーパーで丁寧に拭き取ります。
拭い方のポイントは刀身の棟を紙で挟むようにしてハバキ元から順次ゆっくりと動かし、油や汚れを拭き取れば完了です。
もしこれだけでは汚れが落ちない場合ガーゼにベンジン・アルコールを染み込ませて拭います。
下拭いを行ったら均等に打粉をポンポンとかけて拭う作業を何度か繰り返すと美しい輝きとなります。
最後に新しい油をガーゼに染み込ませてムラなく塗れば仕上がりです。